社福も破産時代到来😨
秋田県男鹿市で
特別養護老人ホームなどを
運営していた
社会福祉法人男鹿偕生会が、
経営難により3月末に事業停止。
その後、
6月3日付で秋田地裁により
破産手続きを開始。
経営難による
社会福祉法人の事業停止・破産は
全国的にも珍しい。
同法人は、1982年8月5日設立。
翌年4月1日に特養「偕生園」を開設。
2010年には
地域密着型特養「わだつみ」を
新たに開設。
このほかショートステイや
訪問入浴介護事業などを展開。
現況報告書によると、
24年4月時点での職員数は38人。
市によると、
23年12月ごろに職員の退職が
相次ぎ、その数カ月後に
採用が追い付かないという相談を
法人から受けた。
その後、
経営コンサルタントを
導入するなどして
経営改善の道を模索。
24年11月に
50人だった特養の定員を
30人に減らし、
運営継続を図ろうとしていた。
しかし、一向に職員採用状況が
改善しないことに加え、
利用者数も減少傾向にあり、
わだつみ建設時の
負債約1億6200万円の返済見通しも
立たないことから、
今年3月末での事業停止に至った。
最近の財務諸表に確認してみると
24年度の人件費が
前年対比で
5000万円以上増加して
人件費率も64→85%と跳ね上がる。
人件費率が70%を超えてくると
危険水域と言われる中
かなり異常な有り得ない数字で
経営怠慢の何者でもない。
結果として
営業を怠り
利用者数の減少が
経営にダメージを与え、
固定費として重くのしかかる
無駄な人件費によって
とどめを刺した。
このような施設ほど
組織ルールも守れず
挨拶や環境整備も疎かになり
自己中心な職員が多く
特に一番は
経営の数字管理がずさんで
最悪の結果を招いたと想像する。
経営者として
数字コントロールの大切を
改めて認識させられた記事で、
感覚や感情論ではなく
より一層、
強く
数字での説明責任を
果たしていきたい。